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BoostDraftは、法的文書の見た目の調整や校正などの「形式的」作業を自動化するソフトウェアです。BoostDraftをインストールすると、Microsoft WordのタブにBoostDraftが追加されます。Wordのリボンメニュー、ツールバー、および文書内から各機能の操作を行うことが可能です。
Wordファイルを開く際、パスワードがかかっているファイルに対して、パスワードマネージャーが起動します。対象のファイルを開いた後、初回のみパスワードを入力してください。一度認証を行うと、以降は同一ファイルを開くたびにパスワードが自動的に挿入されます。
パスワードマネージャーによるファイルの識別は、ファイル名に基づいています。ファイル名の末尾が変更された場合でも、同一のファイルとして認識されます。例えば、ファイル名が「AAA_v5」から「AAA_v6」や「AAA_v7」へ更新された場合でも、保存されたパスワードが自動的に挿入されます。
【設定】から機能のカスタマイズや設定の変更を行うことができます。
例えば、
・Wordを開いた際にBoostDraftが自動で起動するのを「オン」/「オフ」にする
・パスワードマネージャーの「自動入力して送信」/「自動入力のみ」/「オフ」
の設定ができます。
設定後、画面下部にある【設定を保存】をクリックして内容を確定してください。
【過去に保存したパスワードの一覧を表示】をクリックすることで、これまでに利用したパスワードをリスト形式で確認できます。セキュリティ保護のため、一覧を表示する際にはPC端末のパスワードによる認証が必要です。
画面右上に配置されているBoostDraftのロゴボタンをクリックすることで、BoostDraftの機能のオン・オフを切り替えることができます。
この機能は、「定義語」および「ナビゲーション」のリボンに集約されています。
BoostDraftは閲覧中の文書に対して自動的に色分け表示を行います。主要な色分けは以下の4種類です。
青色:条文参照
緑色:定義語
赤色:エラー
紫色:法令参照
色付けされた箇所をクリックすることで、詳細な内容を確認することが可能です。
条文参照箇所をクリックすると、該当する条文の内容がポップアップで表示されます。この機能により、文言を確認するためにスクロールして元の場所を探す手間が省け、効率的に読み進めることができます。
ポップアップ内に表示された緑色の下線付きの定義語をクリックすると、その定義内容を確認できます。
ポップアップ画面の右上に配置されているピン留め機能を利用すると、画面をスクロールしてもポップアップを消さずに固定表示することができます。複数の箇所を比較しながら参照したい場合に便利です。
ポップアップ内から直接、文言の編集を行うことができます。
ポップアップ内右下に配置された【直接編集】をクリックすると、編集モードに切り替わります。内容の修正が完了した後は【変更を適用】をクリックしてください。
【新しいウィンドウで開く】をクリックすると、元の文書と同期されたファイルが別ウィンドウで立ち上がり、参照していた条項部分が自動的に表示されます。同期機能により、別ウィンドウでの編集内容が元の文書へ反映されます。
ツールバーから利用できる機能です。文中の任意の箇所にカーソルを置くと、ツールバー内の鎖のようなアイコン部分に【◯件の被参照】という情報が表示されます。これにより、特定の条項を編集する際、その条項を引用している関連規定が文書内に何件存在するかを把握できます。さらに、被参照部分の表示をクリックすることで、具体的にどの箇所から参照されているかを一覧で確認することが可能です。
BoostDraftは自動的に定義語を識別し、緑色の下線を表示します。この機能により、下線が表示されている箇所は定義語、下線が表示されていない箇所は非定義語として、情報を区別しながら効率的に読み進めることが可能です。
特殊なフォーマットにより自動認識されない用語や、契約書内に明示的な定義規定はないものの定義語として扱いたい用語については、手動で登録が可能です。定義語に指定したい用語を選択した状態で【定義語の手動追加】をクリックしてください。選択箇所の周辺の内容が自動的に挿入されますので、必要に応じて内容を編集し、右下の【定義語として追加】を選択してください。
文書内で検出されたエラー箇所には、赤色の下線が表示されます。
この機能では、用語の表記揺れや条番号の連番ミスなどを自動的に指摘します。下線が引かれた箇所をクリックすると修正案が表示され、その修正案を選択することで文書内の記述を修正できます。
法令箇所には、紫色の下線が表示されます。
下線部分をクリックすると、e-Govの該当条項が直接表示されます。内容を詳細に確認したい際に、外部サイトで検索し直す手間を省けます。
なお、本機能を利用してe-Govへ接続するためには、インターネット環境が必要です。
e-Govに登録されている略称であれば、「独禁法」などの名称からも該当する法令を判別して表示することが可能です。
ハイライトモードは3種類あります。
全ハイライト:
4色の色分けにより、文書の構造を視覚的に把握しやすいモードです
最小ハイライト:
視認性を維持しつつ色味を抑えたモードです。条文参照は青、エラーは赤で強調し、定義語と法令参照は灰色でハイライト表示します
ハイライトなし:
本文中の色付けを非表示にした状態で、BoostDraftの各機能を利用できるモードです
ハイライトの設定を開く:
画面上のハイライトの色が強く感じられる場合は、色調のカスタマイズや表示自体のオン・オフを切り替えることができ、作業環境や好みに合わせた視認性の確保が可能です
BoostOutline
各条の見出しを自動で作成します。作成された見出しをクリックすることで、条項に移動することができます。
見出し一括修正
BoostOutlineで生成した見出しを、Microsoft Wordの見出しとして文書内に作成します。
この機能を使用すると、Wordのナビゲーション画面(Ctrl+Fで表示されるサイドバー)に見出し構造が反映されます。これにより、Wordの標準機能であるナビゲーションウィンドウを利用した条項の検索や移動、階層構造の管理がスムーズに行えるようになります。
文書の体裁を整えるための機能は、プルーフリードメニューに集約されています。プルーフリードとは、文書の校正作業を指します。このメニューを活用することで、形式上の誤りや表記の不備を効率的に検出し、修正することが可能です。
文書を開いた際に修正箇所の全体量を把握するための目安として、あるいは編集完了後の最終確認として活用いただけます。
検出されるエラーは、性質に応じて以下の2種類に分類されます。
灰色のエラー:
個別の判断が必要な項目です。内容を確認し、必要に応じて本文中で直接修正を行ってください
緑色のエラー(自動修正可能):
形式的な不備に関する項目です。該当箇所にカーソルを合わせ【修正を受け入れる】をクリックすることで、本文中の記述が自動的に修正されます
定義語
定義語グループには、定義語の整合性をチェックする「未使用」項目があります。これは定義されているにもかかわらず、本文中で一度も使用されていない用語を検知する機能です。各項目をクリックすることで、該当する定義箇所へ移動できます。
このほか、文書内で定義されていない用語が使われている場合の「未定義」、定義される前にその言葉が使われている「定義前利用」、同じ用語が複数回定義されている「重複」なども自動で検知可能です。
フォーマットの揺らぎ
フォーマットの揺らぎグループでは、文書内で最も多く使用されている(最頻値)フォント設定を基準として自動検知し、その基準から外れている箇所をエラーとして指摘します。
現在の文書の基準となっているフォント設定は、画面右上の三点リーダー(メニューボタン)をクリックし【フォント設定】をクリックすることで確認できます。
重要情報
契約書の中で特に注意を払うべき「仮置き箇所」や「年月日」の記載を自動でリストアップします。
ファイナル化
ハイライトや色付きの文字が残っているなど、最終バージョンで修正しておくべき箇所を指摘します。
表記揺らぎに関するルール設定を行うことで、ルールに基づいた文書内の一括置換が可能です。
例えば、同一文書内で「または」と「又は」が混在している場合などに、あらかじめ決めた表記に統一できます。手作業で1箇所ずつ置換する手間と、修正漏れのリスクを減らすことができます。
BoostDraftは、標準で多数の表記揺らぎルールを備えています。その中から、現在開いている文書内で実際に検知されたものが、左側の「表記の揺らぎが存在するルール」にリストアップされます。
各項目の右下には、それぞれの表記が文書内に何件含まれているかを表示します。右側のステータスが「最頻」となっている場合は、文書内でより多く使われている方の表記を正解(修正後の形)として選択している状態です。もし、社内の規定などで「出現数は少ないが、別の表記が正しい」という場合は、正しい方の表記を直接クリックして選択してください。手動で選択を行うと、ステータス表示が「手動」へと切り替わります。
右側のタブにある「存在しない・無効化されたルール」には、文書内では表記揺らぎが検知されていないルール、あるいは、無効化されたルールが表示されます。
サービス名や製品名など、任意の文言での揺らぎも検知できます。
【揺らぎの組み合わせを追加・編集】からルールを追加すると、それ以降はその内容も検知対象とし、不一致があれば指摘してくれるようになります。
汎用的な言葉だけでなく、特定のプロジェクトの用語や、固有名詞の細かなスペルミス(大文字・小文字、ハイフンの有無など)もチェックできるため、文書の信頼性を高めることが可能です。
文書の一括置換
表記揺らぎのルールを設定した後、画面右下の【検索】をクリックすると、設定したルールに該当する箇所が一覧で表示されます。
各項目をクリックすることで、文書内の該当箇所に遷移できます。
これにより、文書内のどこに、どのような表記揺れが隠れているのかを事前に確認できます。一括置換を行う前に、意図しない箇所が含まれていないかを一つずつチェックできるため、より安全に校正を進めることが可能です。内容に問題がなければ右下の【置換】をクリックしてください。そうすることで、本文中の記述が一括で修正されます。
【インデントの一括修正】をクリックすると、専用の設定画面が表示されます。
基本のインデント幅を設定し【文書に適用する】をクリックすると、指定した幅に合わせて文書全体のインデントが整えられます。
ただし、インデントの構成パターンは非常に多岐にわたるため、すべてのケースで完璧に機能するとは限りません。100%の自動修正を目指すというよりは、「手作業で10かかっていた工数を2に減らす」といった補助的なツールとしてイメージしていただくと、スムーズにご活用いただけます。
3つ目の文書の編集にまつわる機能は、メニューの「編集」に集約されています。
【コメント一覧・一括削除】をクリックすると、誰が/いつ/どのような内容でコメントを残したかが一覧で表示されます。ここには、本文中に挿入されているコメントの情報が網羅されています。
この一覧から特定のコメントが記載された箇所へジャンプできるため、複数の関係者が関わる文書でも、フィードバックの確認漏れを防ぐことが可能です。
コメントを特定の条件で絞り込むことも可能です。
例えば、社内向けのコメントに「内部」というワードを付ける運用にしている場合、検索窓に「内部」と入力するだけで、該当するコメントだけを抽出できます。
絞り込んだコメントのすべてにチェックを入れ【履歴無し】で削除を選択すれば、一括削除が可能です。この操作により、例えば「内部」というワードで抽出した社内向けのコメントだけを、一括で綺麗に削除できます。外部へ提出する前に、社内の検討プロセスを残さず文書を整えたい場合に便利です。
コメント(文中コメント)として認識されるパターンは、以下の2通りです。
【:】 ※隅付き括弧の中に全角コロンが含まれている場合
[:] ※角括弧(スクエアブラケット)の中に全角コロンが含まれている場合
なお、全角コロンではなく、スラッシュ(/)やアンダースコア(_)などが使われている場合は、文中コメントとして認識されませんのでご注意ください。
複数名で文書を編集すると、多くの変更履歴が重なり、誰がどこを直したのかが複雑になりがちです。また、バルーンコメントの作成者がバラバラのままだと、外部へ提出する際に体裁が整わず、不格好に見えてしまうことがあります。
「編集者履歴の変更」から、編集者名や変更履歴名を事後的に変更したり、複数の編集者名を一つに統合したりすることが可能です。【編集者履歴の変更】をクリックし、対象をすべて選択してから、統合後の名前を入力して【適用】をクリックしてください。なお、統合の過程で、同じ箇所を同じ人が修正したとみなされることにより、コンフリクト(修正の衝突)が発生する場合があります。その際は、基本的に【削除】をクリックしてください。
個人のお名前ではなく「◯◯株式会社 法務部」や単に「会社名」へと統合して、組織としての回答として整えるケースが多く見られます。
リボンやツールバーからではなく、文書内で直接操作する機能です。この機能は「契約」や「約款」など、条文の概念がある文書で力を発揮します。
ある条項を削除すると、他の条項番号がズレてしまいますが、条ずれ自動修正機能を使うと、これを自動で修正することができます。
例えば、第1条をまるごと削除した場合、自動連番の設定になっていない文書では、第2条以降のすべての数字を手作業で書き直す必要があります。しかし、この機能を使えば、番号ズレを簡単に解消できます。条文を削除した後に、第2条の部分にエラーを示す赤線が表示されます。そこをクリックすると、「1条に変更」という修正案が提示されます。
ボタンをクリックすると、修正内容を事前に確認するためのウィンドウが表示されます。変更内容に問題がなければ、右下にある「選択したものを修正実行」をクリックしてください。
この機能には、2つの特徴があります。
1つ目はリファレンス(条項参照)の自動修正です。本文中で「第2条に定める・・・」と他の条文を引用している箇所も、条文番号の変化に合わせて自動で書き換わります。通常であれば文書全体から参照箇所を探し出し、手入力で直さなければならない作業を自動で処理します。
2つ目は法令への配慮です。契約書内で引用している法令(例:民法第○条など)の条数まで繰り上がってしまうと正しくなくなります。そのため、法令に関する記述については条数を繰り上げない処理を行っています。
もし反映に時間がかかったり読み込みが遅かったりする場合は、ツールバーにある「解析情報の更新」ボタンを押して、最新の状態を読み込ませてください。